社長あいさつ

皆さん、おはようございます。
今日は、全体講習会に多数の皆さんの参加を頂き、また、日ごろは、熱心にお客様のサービスに取り組んで頂き、ありがとうございます。

レセプタントという言葉は、レセプションとアテンダントの合成語です。
飛行機の客室乗務員は、キャビン・アテンダントといいますが、レセプタントは、パーティ・レセプシヨン・ブライダルなどでお客様にアテンドする、付き添うという意味です。

レセプタントは、パーティ・ブライダルに見えられているお客様が、楽しく時間を過ごして頂けるようにアテンドします。どうか、皆さん、キャビン・アテンダントに負けない笑顔で、
お客様が楽しいひと時を過ごしていただけるよう一層の努力をして参りましょう。

今年は、正岡子規・夏目漱石、生誕150年を迎えます。
明治28年、二人は漱石の下宿「愚陀仏庵」で、一緒に生活しました。
漱石が松山中学、今の東高校に英語教師として赴任した時、漱石の下宿に子規がころがりこみ居候をします。

漱石の下宿に、子規に俳句を教えて貰おうと、沢山の人が押しかけてきます。漱石が学校から帰ると毎日、松山中の俳句をやる門下生がやって来ます。
肺結核は、人に感染する病と言われていましたが、子規の周りに大勢人が集まって来て、たびたび句会が開かれていました。

子規の魅力は、俳句だけではありませんでした。
子規の弟子で4,5歳年下の寒川鼠骨(サムカワソコツ)は、社会に出て、初めて就職するとき、
月給の高い「朝日新聞」とその半分ほどの「新聞日本」と迷って,子規に相談します。
子規は、「考えるまでもないがの、「新聞日本」におし」と即座にいいます。

「人間のえらさに尺度はいくつもあるが、最小の報酬で最も多く働く人ほどえらい人ぞな。
一の報酬で十の働きをする人は、百の報酬で百の働きをする人よりえらいのぞな」
「人間は、友を選ばんといけんぞな。日本には、正しく判断できて、学問のできる人が多いんじゃ。いい人を回りに持つと持たんで、一生が違ってくるぞな。安くても辛抱おし。あそばずに本をしっかりお読み。」

その後2年程して、ソコツが、家庭の事情で新聞社をやめて北海道の鉱山へ働きにいこうと思い、子規に話に行きます。
「困ったものじゃな。職業は必ず目的に一致するもではない。しかし、目的に一致する職業が一番よい。記者は、君の目的に一番近い職業だ。」

ソコツは、北海道行きを思いとどまり、その後も新聞記者として俳人、歌人として活躍します。
寒川ソコツは、「最も少ない報酬で、最も真面目に働く人がエライ人なんだ」という子規の教えを、座右の銘として、心にとめて、生涯大切に守もり通します。

子規は、35歳という若さでこの世を去りましたが、自分の寿命を悟りながら、後の時代の人々にコトバをつなぎ、その後の日本に多くの影響を及ぼしました。
子規の生んだ俳句は、四季に恵まれた日本の自然とともに、日本語という日本本来の文化として継承されています。俳句は、子規の志を継いだ多くの人たちにより国民的活動となり、おおきな広がりを見せています。

明治を生きた子規、漱石、秋山兄弟など明治の人たちは、私より公を大切に今日の日本の礎をつくりました。私たちも、先人に恥じない生き方をしたいものです。

今年、卒業されるみなさん、おめでとうございます。
社会に出てからも、仲間と一緒に真剣にサービスと向き合った経験を生かして、頑張って下さい。
私たち、ビィプランニングは、皆さんの日頃の努力のお蔭で多くのお客様から、ホテルから信頼を得ています。一層多くお客様に喜んで頂き、また私たちもこの仕事を通して成長できるよう皆で力を合わせて頑張って参りましょう。




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